思うようにならない現実を受け入れよう 918


人生において、自分の思うように、ならないことが、多くあります。
おそらくいつも、思うようになるという人は、あまりいないでしょう。

○「いい恋人を見つけたい。できれば、すぐに結婚したい」という思いがあっても、なかなかそう上手く、いきません。
○「いい仕事をして、高く評価され、とんとん拍子で、出世したい」と思いながら、いつまでたっても、現状維持のままです。
○「有名大学に入学して、将来は有名企業に、入社したい」と願っていても、有名大学に合格できるような点数を、確保するのは、難しい状況です。

このように、思うようにならない現実が、大きく立ちはだかります。
思うようにいかないことに、腹を立てれば、心が乱れ、生きていくことに、気持ちが後ろ向きに、なっていきます。

人が暮らす一般の世の中のことを、仏教では「堪忍土(かんにんど)」と、呼ぶことがあります。
つまり、「堪え忍んでいくことが、多いのが、この世である」と、いうことです。

ただし、「堪え忍ぶ」というのは、一般に考えられているような、「苦しい思いをして、必死にがまんする」と、いう意味ではありません。
仏教でいう「堪え忍ぶ」とは、むしろ「そのまま受け入れる」と、いう意味に近いのです。

ですから、思うようにならない現実を、そのまま受け入れましょう。
このように、しなやかに、考えてみるのです。

受け入れると、心の乱れもなく、気持ちが前向きに、なってきます。
「もっと出会いの場に、参加しよう」「より質の高い、仕事をしよう」「勉強に、より真剣に取り組もう」と、前向きに生きるヒントが、湧いてくるかもしれません。

思うように、ならない現実があるから、人は、成長できるのです。
素直に、受け入れることができる、しなやかさが、大切なのです。

2021年01月25日