上手な遊びをする人は品がある 966


人の本当の姿は、どのような所で、見えるのでしょうか。
それは、遊びの中で、その人の本性が、見えるのではないかと、思います。

遊ぶことの中で、自分を自由に、さらけ出すことができます。
特に遊びの中で、お金を自分が出す場合など、自分がお客様になるので、偉くなったような気分になります。

自由気ままで、制約したりするものは、ありません。
そこで、人によっては、威張ったり、怒ったり、命令したりなど、その人の本性が、丸見えになるのです。

ここで、京都祇園で舞子・芸妓を経験した、岩崎峰子さんの書いた本「祇園の教訓」の中に、記述してある「一流になった人のお座敷での共通点」を、紹介します。

第1に、どなたも腰が低く、謙虚で、苦労された歴史を、顔に出されない。
第2は、相手のお客様でも、芸妓たちからでも、興味のある話を聞くと、もう少しその話を教えてと、教わり上手で、お座敷遊びを習うと、嬉しそうに楽しんでくださる。
第3は、一流の人になられるだけあって、義理・人情を、大切にされている。

そして、どなたも目立たないように、お洒落だ。
服装と靴が、きちんとしている。

そのほか、お金についても、出すべきお金は出すし、ご祝儀も女将に立て替えて、みんなに渡しておくという、細やかな心づかいも、忘れない。
「使ってやっている。つくらせてやっている。食べてやってる」という意識でなく、お席、お料理、雰囲気、サービス、会話など、目に見えるものと見えないものすべてを、楽しむ気持ちが、伝わってくる。

このように、上手な遊びをする人は、品があるのです。
遊びの時の姿は、その人の本当の人格でも、あるのです。

どんな遊びでも、遊び上手な人が、将来成功を手に入れる可能性が、大きいのです。

2021年03月14日