人を楽しませたい 973


人生を楽しく生きたいと、多くの人が願います。
そのためには、どのような生きがいが、あればいいのでしょうか。

生きがいの中の1つに、「人を楽しませたい」と、願っている人もいるでしょう。
人を楽しませる職業として、落語家、俳優、漫才師、ゲーム開発者、調理人、絵本作家などいろんなジャンルがあります。

それぞれの職業で、創意工夫しながら、人を楽しませてくれるのです。
どの職業も、素晴らしい職業だなと、思います。

ここで、アンパンマンで有名な漫画家、故やなせたかしさんの話を紹介します。

おかげさまで、テレビアニメのアンパンマンは、長く続いていますが、僕はずっと、「おもしろいものを作って、見る人を喜ばせよう」という気持ちで、やってきました。
その結果、アンパンマンのキャラクターは、どんどん増えて、ついには2000を突破。
ギネスにも、認定されました。
このキャラクターたちが今、僕を食べさせてくれています。
まさに、自分の好きなことで、人を喜ばせようという一心で、続けたことで、僕は食べているのです。

僕には今、アンパンマンのおかげで、大きな収入があります。
そのお金で、僕は故郷の高知県に、「アンパンマンミュージアム」を作り、その隣に、「詩とメルヘン絵本館」も建てました。
維持費の一部も、僕が払っています。

そういえば先日、ホテルで僕の誕生会をしました。
これも費用は僕持ち。
出席者に楽しんでもらおうと、趣向を凝らしていたら、予定をはるかに超え、3000万円使いました。
僕は、自分のためのお金は、食べる分と、スタッフへのお給料があればいいと、思っているんです。
僕のお金で、楽しんでくれる人がいる。
僕がお金を使えば、喜ぶ人がいる。
それは、僕にとっても、大きな喜びです。

100億円あっても、使わずにいたら、それはないのと同じ。
でもそのお金で、パーティーをすれば、ホテルがもうかり、ホテルの従業員が喜びます。
そうすると僕も嬉しいし、もうかった人が、お金を使えば、また誰かが喜ぶ。
そうして経済が回っていけば、景気がよくなり、喜ぶ人も増えるんです。
ただし、借金はだめ。
お金がなければ、ないなりに喜ばせるんです。

お金というのは、あればあるなり、なければないなり。
お金がある人は、1億円で苦労して、ない人は、100円で苦労する。
その代わり、100円の幸福も、味わえます。
人生はそれなりに、おもしろいものです。

人生は、思い通りにならないこともありますが、僕は最期まで、楽しく生きたい。
だから他人を、楽しませることだけを、考えていたいです。

やなせたかしさんの人生は、他人を楽しませることだけを考え、最期まで楽しく生き、幸せな人生だったと、感心するばかりです。
現在でもアンパンマンなど、多数の作品が存在し、多くの人を、楽しませ続けているのです。

人は誰でも、他人を楽しませるために、生まれてきたのかもしれません。

2021年03月21日