江戸時代の茶人・千宗旦に、こんなエピソードがあります。
ある寺の和尚が、庭に咲いた椿のひと枝を、小坊主に持たせて、宗旦の家に届けさせました。
途中、椿の花が、落ちてしまいます。
小坊主は、正直に自分の失敗を話し、宗旦に謝りました。
宗旦は、小坊主を茶室に招き入れ、床の間に竹の花入れを掛け、椿を生け、その下に落ちた椿の花を置きました。
『散り椿』の風情です。
そして、薄茶を一服たて、小坊主の労をねぎらったといいます。
さすが茶人とは思いますが、人間の余裕、人間の器の違いかな、そんな感じがいたします。
部下の小さな失敗に、目くじらを立てて、怒っている上司の方々に、味わってほしいものです。
どんなことに対しても、愛情と優しさを持って、対応したいものです。
くれぐれも、小さな失敗を、怒ったりしないようにしましょう。
