
滑って倒れて、腕をすりむいたなら、数日で治ります。
大ケガした場合でも、数週間から数ヶ月もすれば、治ってしまいます。
しかし、人から言われた言葉の傷が、いつまでも消えない人がいます。
○何をするにも、一番遅くて、困った人だ。
○あなたの顔が不細工で、いっしょにいるのが、恥ずかしい。
○そんな人なら、死ねばいい。
○今まであった人に中で、一番能力がない人だ。
このような言葉で、受けた精神的な傷は、ずっと心の中に残ります。
なかには、そのことを思い出しては、怒りを新たにし、相手に対して憎悪の念を、膨らませる人もいます。
スペインのことわざに、「言葉による傷は、一番治りにくい」があります。
このことわざは、「相手に向かって発した、マイナスの言葉は、相手の心に、深い禍根を残すことがある」ということを、教えています。
一度受けた言葉の傷は、なかなか治らないのです。
ところが言った人は、言ったことを忘れている場合が、ほとんどなのです。
困ったことに、「あなたは、感性がないね」「言ったことを、すぐ覚えられない」「迷惑ばかり、かけている」など、人を傷つけることを、無意識に何気なく、口にする人がいます。
そんな人は、傷つけられた多くの人から、嫌われ恨まれているのです。
自分が発する一言一句に、注意を払いましょう。
マイナスの言葉を決して、言わないようにしましょう。
人を傷つけない、あなたなりの表現方法を、工夫しましょう。
優しい言葉を、上手に使う人は、誰からも好かれるのです。
