「人形の家」で知られるイプセンは、「結婚生活という、この激しい大海原を乗り切る、羅針盤は、まだ発見されていない」と言っています。
人間の歴史は、五千年も経っているのに、いまだに、結婚してこうすれば、理想の家庭ができる、円満な夫婦ができるという、特効薬、羅針盤はありません。
結婚というのは、思った通りにいかないところが、人間の人間らしい不可思議なところであり、面白味と同時に、難しさがあります。
そこで人生の達人の結婚に関する五つの名言を紹介します。
まず第一は、フランスの女流作家スタール夫人の言葉です。
「結婚は、男にとっては、一つのエピソードにすぎないが、女の生涯にとっては、それは歴史である」
意味は、おわかりだと思います。
男性の責任は、大なのです。
二番目は、イギリスのことわざです。
「結婚は、悲しみを半分に、喜びは二倍にしてくれる。ただし、生活費は四倍に跳ね上がる」
いかにも、イギリスらしいユーモアです。
いつまでも新婚気分でウハウハしていると、いまに家計に響いてきますよという警告です。
これは、家計をあずかる女性に、よく聞いておいていただきたいと思います。
三番目は、イギリスの作家サマーセット・モームの言葉です。
「男は結婚することにより、女性の賢さを知り、女は結婚することにより、男性の愚かさを知る」
男性は、いつの間にか女房に頭が上がらなくなり、いつしか恐妻家になっていくのかもしれません。
四番目は、だからという訳ではありませんが、武者小路実篤さんが言っています。
「人間はバカな者で、独身のときは、結婚したときの喜びを空想し、結婚すると独身時代の喜びを空想する」
同じくフランスの思想家モンテーニュは、「結婚とは、鳥籠のようなものだ。外にいる鳥は、鳥籠に入ろうとするし、なかにいる鳥は、外に出たくてもがいている」
多くの男性は、口にはしませんが、こんな心境を持ちがちであります。
最後の五番目は、森繁久彌さんが、金婚式の挨拶で言われた言葉です。
「私たち二人は、愛したから結婚したのではありません。結婚したから、真剣に愛し合ったのです」
さすが、結婚五十年の歴史の意味を感じさせるいい言葉です。
結婚の五つの名言から、何かを感じたことでしょう。
結婚とは、実に不思議な素晴らしいことなのです。
