「ないものねだり」を止めよう 776


「ないものねだり」をしたことは、ありませんか?
他人の才能や他人の置かれている環境に嫉妬したりなど、羨ましい気持ちから「ないものねだり」をする人も多いでしょう。
「ないものねだり」とは、願望を口にしたり、羨ましいという気持ちを感じた時に、使用する言葉です。

「ないものねだり」の意味は、自分にないものを欲しがること、または、実現できないことを無理に願う、という意味があります。
特にきれいごとだけでは、済まないこの世の中には、努力ではどうにもならないことがたくさんあります。

○あと身長が、10センチあったら
○イケメンや美女に、生まれていたら
○自分に、もっと才能があったら
○もう少し恵まれた、環境だったら
○もっといい、会社だったら

このように「ないものねだり」をしても、どうにもなりません。
「ないものねだり」を止めて、いさぎよく諦めましょう。
今のままでも、十分いいのです。

仏教の教えに、「少欲知足(しょうよくちそく)」があります。
欲を少なくして、足ることを知り、今与えられているものに満足する、という意味です。

「少欲知足」について、世界でいちばん貧しい大統領と呼ばれた、ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領の、ある国際会議でのスピーチの内容が、全世界で感動を呼びました。

「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」と語っていました。
まさに、本当の豊かさについて、教えてくれているのです。

今のままの状態でも、満足しましょう。
今のままのあなたが、最高に素晴らしいのです。

欲張る必要は、何もありません。
「ないものねだり」を止めて、心豊かになりましょう。

2020年09月05日