礼儀は人としての基本 488


礼儀と聞くと、少し難しいと考える人がいると思います。
しかし、子どもから大人になる間に、誰でも無意識的に、礼儀を身につけているのです。

そして、日常生活や仕事場などにおいて、多くの人が、礼儀正しい態度で生活しています。
礼儀は、人と人とのつきあいにとって、とても大事なのです。
「礼儀知らず」と言えば、大人の世界では、一番の悪口の一つです。

礼儀とは、「人間関係や社会生活の秩序を維持するために、人が守るべき行動様式、謝礼、報謝」と広辞苑にあります。
つまり、礼儀とは、普段の人間関係や社会生活をおこなう上で、人として守るべき発言や行動の事を言います。

礼義の語源は、「礼」は、人の行うべき道や社会生活・行事を行う上で定まっている形式をさします。
「儀」は、まねるべき手本や法則と言う意味を持ちます。
その二つの言葉を合わせたものが、礼儀と言う言葉になりました。

「礼儀正しい人」、「礼儀にかなう」、「親しき仲にも礼儀あり」、「礼儀作法」、「礼儀をわきまえる」などの言葉で用いられます。

具体的には、挨拶・立ち居振る舞い・食事マナー・ 手紙やメール・電話等々・・いろいろな場面で人間関係を円滑にし、相手に不快感を与えないために必要な礼儀作法があります。

江戸時代の儒学者の貝原益軒は、「人に礼法あるは、水の堤防あるが如し」と名言を残しています。
これは、堤防が川の氾濫を防ぎ、水の力を人に役立つようにしているように、人も礼儀作法によって、正しい道を行くことができる、という意味です。

礼儀について、あまり固苦しく、難しく考える必要はありません。
人を思いやる気持ちが身についていれば、それで十分なのです。
細かい作法のようなものは、全てその延長上にあるのです。

☆人と出会った時に、挨拶をする。
☆お菓子をもらったら、お礼を言う。
☆お年寄りの人の席をゆずる。
☆目上に人に、丁寧な言葉づかいをする。
☆仕事を手伝ってもらったら、感謝の言葉を言う。
☆次の人のために、トイレを汚さない。
☆お菓子を食べたゴミは、ゴミ箱に入れる。

このように、あたり前のことを、あたり前にすれば、いいのです。

礼儀は、人としての基本なのです。
礼儀を時々意識して、生きることが、正しい道につながっていくのです。

2019年11月22日