福を分けると幸せになる 624


毎月一回給料支給日があります。
その日に給料をもらうと、とっても幸せな気分になります。
どんなことにお金を使おうか、何を買おうかなど、楽しみなことばかりを想像します。

さらに、家族がいれば、給料のお金で、お土産買って家族で食べたり、妻に生活費等・子どもたちにお小遣いを渡したり、家族みんなでレストランに行ったりなどをします。
福を分けるとみんなが、笑顔で幸せになることができます。

ここで、南洋の民話を紹介します。

昔、飢えで苦しむある村に、二人の兄弟が住んでいました。
二人は親父からたくさんのバナナの木を譲り受けました。
しかし、兄弟二人の考えていることは、まったく違っていました。
兄の方は、次のように考えました。
「バナナがたくさん取れたら、村人に高額で売ろう。飢えている人たちがたくさんいるのでお金もうけができる」と。
これに対して弟の方は、「バナナがたくさん取れたら、貧しくて飢えている村人たちに分けてあげよう。そうしたら村人たちを飢えから救うことができる」と考えたのです。

それから間もなくして、二人の所有するバナナの木にはたくさんの実がなりました。
兄は早速、村人たちに高額な値段でバナナを売り始めました。
しかし、間もなくして兄弟の所有するバナナの木にカミナリが落ちたのです。
そのため辺り一帯は火事になり、バナナの木々は全焼してしまったのです。

結局、兄の方は、お金をガッポリ稼ぐどころか、一文無しになってしまいました。
兄が村人たちに「火事のせいで食べる物がなくなってしまいました。少しでもいいからお米を恵んでおくれ」と頼んでも、村人たちからは「ウチで作る米は高価だよ」と言われる始末です。

一方弟はというと、飢えた村人たちに、無料でバナナを分け与えていたため、逆に今度はそのお礼としてたくさんの農作物をもらうことができました。
そのため、食べ物に苦労することなく、一生豊かに暮らすことができたのです。

この民話のように、福を分ける人が、将来幸せになれるのです。
いつも福を分ける人は、どんな人にも福を分け続けています。

福を分け、みんなで幸せを共有して生きましょう。

2020年04月06日