ウソのしっぺ返し 664


親や先生からウソは、決して言ってはいけない、悪いことだと教えてもらいました。
多くの人は、そのことを知っていると思います。

しかし、平気でウソをつく人が、増えているように思います。

○ウソも方便
○悪いウソと良いウソがあり、良いウソはついてもかまわない
○ウソをつくことで、相手を安心させたい
○迷惑をかけないウソなら、言ってもいい
○ウソをついても、お金が儲かるならいい

このように考えてしまい、ウソをつくことへの罪悪感を感じなくなってきているのです。
このような時代だからこそ、ウソをつかず、正直に生きる人が、輝いてくるのです。

ここで、「オオカミと少年(イソップ物語)」を紹介します。

あるところにヒツジ飼いの少年がいました。
少年は、毎日ヒツジの世話ばかりしていたので飽き飽きして、ある日思わずこう叫んでしまいました。
「大変だ。オオカミだ。オオカミが来たぞ」
するとどうでしょう。
村人たちが慌てて集まってくるではありませんか。

その様子がおもしろかったので、数日後に少年は、また大きな声で叫びました。
「オオカミが来たぞー」
再び、村人たちは慌てて集まってきましたが、オオカミなんていません。
二度もだまされた村人たちは、さすがにカンカンに怒って帰っていきました。

ところが、数日後、今度は本当にオオカミがやって来たのです。
「大変だ。オオカミだ、オオカミが来たぞ。本当だ、助けてくれ」
少年が泣きながら叫んでも、もう誰も本気にしてくれません。
とうとう、少年が飼っていたヒツジは、オオカミに襲われ食べられてしまいました。

少年が二度も村人に、ウソをついたのです。
ウソをついたことで、少年は村人から信頼をなくしてしまいました。

なくしたのは信頼だけではありません。
ウソの言葉が、不幸な現象を呼び寄せて、全てのヒツジをなくすことになったのです。

このようにウソをつくと、必ずしっぺ返しが起こるのです。
ウソは、必ずと言っていいほど、回り回って言った本人に、しっぺ返しとして、返ってくるのです。

ウソをつかないようにしましょう。
どんなことでも、知恵を使って、上手に正直に話すようにしましょう。

2020年05月16日