宝物の水に感謝 637

人間は、日常生活で水を飲んだり、水を活用したりしています。
水は、人間の世界にとって、なくてはならないものなのです。
生物が活動を行うには水が必要です。
人間は、水と睡眠さえとっていれば、たとえ食べものがなかったとしても2~3週間は生きられます。
しかし、水を一滴も飲まないと、4~5日程度で死んでしまいます。
水は人間にとって宝物なのです。
体内の水が不足することを脱水症状といいます。
脱水症状をおこすと、体温を調節する汗が出なくなり、体温がどんどん上がります。
汗やおしっこが出なくなるため体内に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなり、全身の機能が障害を起こし死んでしまうのです。
体内の水分の20パーセントが失われると生きていけないのです。
体重50キロの人なら10キロ分(10リットル)の水がなくなると、死んでしまうことになります。
ここで、熊本日日新聞掲載、九十一歳男性の「水という宝物もっと勉強を」を紹介します。
「災害は忘れた頃にやって来る」と言うが、日本各地の最近の記録的な豪雨による災害は、まことに言語に絶する。
被災者に心よりお見舞い申し上げ、重ねて水に対する認識を改めた。
幼い頃、祖父母から、「水神さん」の話をよく聞いた。
「決して水神さんを粗末にしてはならぬ。罰が当たるぞ。日夜私たちを養ってくださる神様だから、失礼があってはならない」と。
さて、人間が生きるために、必要なものは何か。
最低の食料と、水と空気だ。
食料は食べなくても生きられる。
だが水や空気は、そうはいかない。
水を飲まずに暮らせるのは、せめて二、三日が限度だ。
空気は呼吸せず何分生きられるか。
一時間も生きていない。
酸素が欠乏するからだ。
では酸素は何からできるのか。
草木と水から発生するのだ。
宇宙船地球号は、水という宝物を抱いている。
あらゆる生物に生命力を与え、いかなる障害をも探求し進んで行く勇猛さ。
この水と共にわれわれは生きている。
水の勉強を重ね、「人類と水の関係」をもっと勉強すべきである。
水は常に自らを清く、他の汚れを洗い、併せ入れる度量を保持している。
動力となり、光と化し、生産と生活に無限の奉仕を心掛け、大洋を満たし、蒸気となり、雲となり、霧、雨、雪と化しても、決して性を失わない。
正直者だ。
一滴一滴の雨水が、山に浸透し、平野に出て、川に注ぎ、人間社会に影響を与え、世界を動かし、人類社会の発展に貢献している。
今日も、明日も無心の水を友とし、施策を練り、社会の安寧と、人々の健康と、平和のために、寄与してくれることを、切に念じてやまない。
水は人の近くにあり、あたりまえのものと思ってきましたが、あらためて水の素晴らしさと大切さを勉強できました。
宝物の水に深く感謝し、もっと水を大切にしていきたいものです。
