福を分け合おう 623

魚のアジを船で釣りに行きました。
運がいいことに30センチほどのアジが、30匹ほど釣れました。
自分の家だけでは、多すぎて全部食べることができません。
そこで、近所の人や知り合いの人に、アジをプレゼントしました。
すると、皆さんから「アジが新鮮で、とても美味しかった。」と喜んでいただきました。
このように福を分け合うことで、多くの人が喜び、感謝をしてくれます。
人は、福を分け合って生きることが、お互いの幸せにつながるのです。
ここで、サントリーの話をします。
サントリーが、洋酒メーカーとして有名になったのは、戦後のことでした。
創業者の鳥井信治郎氏は、13歳で薬問屋に奉公に出て20歳で独立し、ワインの醸造に乗り出しました。
そして、有名な「赤玉ポートワイン」を完成させました。
赤玉ポートワインが大ヒットすると、さらに努力を重ね、昭和30年ころからはウイスキーの「トリス」が人気商品となりました。
なぜこんなにサントリーが発展していったかというと、製品の素晴らしさももちろんありますが、鳥井氏が唱え続けた「利益三分主義」にあります。
これは、「企業が得た利益を自社の発展のみに使うのではなく、社会や顧客に還元する」という考えです。
「利益三分主義」にもとづいて、社会や顧客に還元することで、多くの人から喜ばれ、サントリーの信頼を高めることができたのです。
また、二代目の佐治敬三氏は、文化的な社会貢献のために、サントリーホールやサントリー美術館を創設しています。
自分だけがよければいい、という利己的な考えをする人が、多くなっています。
みんなで福を分け合えば、みんなが幸せになれるのです。
利己的な考えを止めて、みんなの幸せを考えられる人になりたいものです。
