嫁・しゅうとめは譲り合おう 618

家庭における大きな問題として、嫁としゅうとめの関係があります。
せっかく幸せな家庭を築こうと思っても、嫁としゅうとめがいつもケンカしていたのでは、幸せな家庭にはなりません。
お互いが自己主張することで、折り合いがつかずケンカになることが多いのです。
ここで、地獄と極楽の嫁としゅうとめの話をします。
旅人が、地獄にある嫁としゅうとめが同居する家庭に行ってみました。
そこでは嫁としゅうとめがケンカしている真っ最中でした。
ケンカの理由は、嫁が、床にあった茶わんにつまずき、割ってしまったことにありました。
しゅうとめは、「ちゃんと下を見て歩かなければダメじゃない。大切な茶わんをどうしてくれるの」とカンカンです。
一方、嫁の方は、「こんな所へ置くからいけないのよ。私がもし踏んづけてケガでもしたらどうしてくれるの」とこれまたカンカンです。
両方が怒りだし、収まりそうもありません。
この状況の原因は、「自分が絶対に正しい。悪いのは相手」という考え方です。
反省するとか許すとかいう気持ちはまったくありません。
旅人は今度は、極楽の世界の同じ家庭をのぞいてみました。
やはり嫁がつまずいて茶わんを割ってしまったのですが、しゅうとめは「私がそんな所へ茶わんを置いて申し訳ないことをしたわ。ケガはない?」と反省しています。
一方、嫁の方も「大変申し訳ないです。大切な茶わんを割ってしまって、なんておわびしていいのやら。本当にごめんなさい」と反省し、心から謝っています。
お互いに相手のことを思いやり、二人はいつまでも仲がいいのです。
二人はとても幸せそうです。
嫁もしゅうとめも今まで育ってきた環境や考え方が、大きく違うのです。
お互い自分の思い通りにさせようとするのが無理なのです。
お互いが優しさと思いやりを持って、譲り合うようにすると、極楽の嫁・しゅうとめのように、必ず上手くいくものなのです。
お互い見栄を張らず、努めて譲り合うようにしましょう。
