迷いの森から抜けだそう 600


旅行に行きたいので、お金をたくさん貯めたいと考えます。
毎月の給料から残った分を貯めることにしましたが、なかなかお金が貯まりません。

今月も残ったお金が少なかったと嘆いてしまいます。
旅行に行く願いはあっても、迷いの森から抜け出すことはできません。

そんな時は、まったく別の視点から考えてみてはどうでしょうか。

○毎月三万円貯めると決め、それ以外を生活費等に当てる。
○生活費等に当てていたお金をきりつめて、支出を少なくして、残った分を貯める。

このように別の視点から、考えてみると迷いの森から抜け出すことができます。
ここで、中国の古い逸話を紹介します。

三人の漁師が、海で魚が捕れなくなったことを悩んでいました。
そこで三人は、悩んだあげく、それぞれこのように決めました。
「仕方ない。もう一度、海に出かけよう」
「ワシは危険を覚悟で、近海ではなく遠洋まで漁に出る」
「このあたりには川が多いから、海ではなく川で釣りをして、川魚を捕ろう」
その結果、海で魚を捕ることにこだわらなかった三人目の漁師だけが、川魚をたくさん捕ることで、生計を立てることができました。

この昔話が教えてくれるのは、視点を大きく変えることの大切さです。
何か問題に直面すると、多くの人は、今まで慣れてきた考え方にこだわるのです。

そうすると、まったく別の視点から物事を考えることが難しくなります。
しかし、大きく視点をずらしたり、見る角度を変えてみると、多くのことが見えてきます。

☆ほかの見方ができないのか?
☆逆に考えられないだろうか?
☆ほかの可能性があるのではないか?
☆ほかにも方法があるのではないか?

何か突破口を見いだしたい時には、このように考えてみると、いい考えがきっと浮かぶことでしょう。
迷いの森から抜け出すと、幸運のカギを手にすることでしょう。

2020年03月13日