多くを求めすぎない 681


たくさんの夢や目標を、持っている人がいます。

○多くの人から、自分を認められたい
○いい友だちを、たくさん作りたい
○いい大学に、合格したい
○いろんな世界遺産の旅をしたい
○たくさんお金を、稼ぎたい

このような夢や目標を持つことはいいのですが、「あれもやりたい。これも実現したい」といっぺんに多くのことを、欲張るのは禁物です。
多くのものを手に入れたいと欲張りすぎると、どれも中途半端になってしまいます。
結果的に何一つできないで、終わってしまいます。

禅には「己に迷って物を逐う(おのれにまよってものをおう)」という言葉があります。
「あまりに多くのものを追い求めると、正しい信念に沿ったものであっても、心に迷いが生じる原因になる」という教えです。

「自分の力量があれば、いっぺんに多くのことができる」と自分自身を過信してしまう優秀な人がいます。
どんな優秀な人であろうと、多くを求めすぎると、迷いが生じて、途中で挫折してしまうのです。
手を広げすぎて、失敗するケースは、驚くほど多いのです。

まず一つの夢や目標に焦点をあてて、全力で取り組みましょう。
一つであれば迷いがなく、単純明快で一直線に進めます。

そのほうが、「これを成し遂げたい」という気持ちが、高まります。
自分の持てる力やエネルギーを集中して、注ぎ込むことができるのです。

そして、一つのことを成し遂げてから、次の夢や目標に向かって、走り出せばいいのです。
多くを求めすぎないで、まず一つに集中しましょう。

2020年06月02日