明るく楽しく暮らそう 596


秋に、家で育てた芋を家族みんなで、掘り起こしました。
私たち夫婦、子どもたち、孫の全部で七人参加しました。

掘りながら、大きい芋に驚いたり、たくさんの芋がつながっていて喜んだり、予想より多くの収穫があり大満足でした。

特に孫が笑顔で、「芋が大きい」と声を上げ喜んでいました。
参加したみんなも笑顔で、楽しく芋掘りができました。

さっそく芋を料理して、昼と夜の食事で、美味しくいただきました。
とっても楽しく充実した一日になりました。

ここで、沢庵和尚(たくあんおしょう)の話を紹介します。

その昔、沢庵和尚という聡明な僧侶のところに、ひとりの武士が意見を仰ぎにやってきました。
「理想的に生きるためには、どういったことを心がけたらいいのでしょう?」
すると、沢庵和尚はその武士を、ある家の前へ連れて行きました。
中を覗くと、ちょうど一家は食事中で、とても貧しい食事をみんな疲れた表情でモクモクと食べていました。
会話もほとんどなく、暗く絶望的な雰囲気が漂っていました。

次に、沢庵和尚は、武士を別の家の前へ連れて行きました。
中を覗くと、やはり貧しい食事をしていましたが、様子がまったく違います。
子どもたちは楽しそうにはしゃぎ、大人たちは、それをにこやかに笑って眺め、楽しそうに食事をしています。
見ているだけで温かい気持ちになる光景でした。

その様子を見ながら、沢庵和尚はこう言いました。
「どちらの家も、同じくらい貧しいのです。ところが、雰囲気はまったく違います。それならば、この家族のように暮らしたほうがトクだと思いませんか」

沢庵和尚は、明るく楽しく暮らすほうが、人としての理想的な生き方ではないか、と伝えたかったのでしょう。

泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生なのです。
思考は現実化するのです。

笑って、明るく楽しく一生暮らしたほうが、楽しいことばかりが起こるのです。

2020年03月09日