夫婦でも違う人間同士 652


親の反対を押し切って、結婚した人がいました。
お互い愛情いっぱいで、結婚したのです。

ところが結婚して数十年たつと、夫婦関係があまり上手くいっていませんでした。
夫婦間に大きな溝があり、生活のなかでお互い会話が少なく、いっしょにいることがお互い嫌な様子でした。

このように夫婦関係で、相性が合わなくなったり、愛情がなくなったりなどして、悩んでいる夫婦が多いのです。

○家にいない方がホッとする
○亭主元気で留守がいい
○家庭のことは、何もしてくれない
○顔も見るのもイヤ

悲しいことに、このような感情を抱いてしまっているのです。
どうしてそんなふうに、なってしまうのでしょうか。

◎お互いの欠点が、鮮明になってくる
◎お互いの欠点ばかりを見てしまう
◎相手を自分に合わせようとするが、相手が変わらない
◎お互いのしたいことが制約されて、自由にできない
◎相手に合わせるに苦痛と感じてしまう
◎ちょっとしたことで、お互いの悪口を言い合う

夫婦の年齢に限らず20年以上婚姻期間があった夫婦が、離婚することを熟年離婚と言いますが、この熟年離婚が増えてきています。
主な理由として、子どもの自立により親としての役目に一区切りついたことや、夫が定年退職をしたことで老後の生活を考え直すことが関係していると思われます。

ではどうしたら夫婦関係が上手くいくのでしょうか。

☆相性が合わないのは、当たり前だと認識する
☆お互いの価値観に違いを認め、それぞれの価値観を尊重する
☆それぞれがしたいことをして、毎日を楽しく過ごす
☆違う人間同士だから、お互い学び合い、成長する
☆相手のいいところをほめ、認め合う

このように夫婦関係を深刻に考えずに、楽天的に考えるといいでしょう。
くっつきすぎず、離れすぎず、干渉しすぎないで、適度な関係で楽しく過ごしましょう。

お互い生まれも育ちも、性格も価値観も違うのです。
夫婦でも違う人間同士なのです。

違う二人が、夫婦として長い間生活していることこそ、人間としての価値であり、大きな成長なのです。

2020年05月04日