さらにもう一歩前進 687


希望の大学に合格したいと願って、日々勉強を頑張ります。
見事大学に合格し、入学してしばらくすると、勉強せず遊ぶ人がいます。

仕事で課長になりたいと願い、日々仕事を頑張ります。
見事課長になり、しばらくすると、仕事に対して怠けるようになります。

この二つの例は、夢や目標を持っている時は、日々努力をするのです。
しかし、夢や目標を達成したとたんに、次の夢や目標がなく、努力を止めてしまうのです。

マグロという魚は、たえず泳ぎ続けなければ、死んでしまうそうです。
普通、魚はえらを動かして水を取り込み、その水の中の酸素を吸収します。
しかし、自力でエラを動かせないマグロは、前へ泳いでいく勢いで口の中に海水を取り込むしかないのです。

泳ぐのをやめれば、口中に海水を取り込めませんから、死んでしまいます。
生きるためには、昼夜を問わず、泳ぎ続けなければならないわけです。

マグロが前に進み続けなければ生きていけないように、人もまた、前に進み続けなければ、そこで終わってしまいます。
夢や目標が達成したからといって、そこで努力をやめてしまったら、あとは堕落していくだけなのです。

「百尺竿頭一歩を進む(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)」という禅語があります。
「百尺竿頭」とは、直訳すると「百尺もある高い竿の先」という意味ですが、これは、ブッダのように、「はるかに高い悟りにまで達した人物」の象徴的なたとえです。
つまり、「ブッダのように高い悟りの境地に達した人物であっても、そこに安住せず、さらに一歩先に進む努力をしている」と教えているのです。

ひとつ夢や目標が達成したら、次の夢や目標に向かって、もう一歩前進しましょう。
限界などないのです。

前進する努力を続ける限り、充実感があり、素晴らしい人生が開け続けるのです。

2020年06月08日