願望は叶うと強く信じよう 658


願望を抱く人が、たくさんいます。

○会社の役員になりたい
○お金持ちになって、裕福な暮らしがしたい
○勉強して希望の大学に合格したい
○人の役に立つようなことをしたい

このような願望を抱き、その達成のために努力をします。
しかし、現実は願望が叶わずに、諦めてしまう人も多いのです。

そのわけは、願望は叶うと信じることが、弱いので、途中で諦めてしまうのです。
ここで、「雨乞いをする農民たち(ヨーロッパの昔話)」を紹介します。

その昔、日照りつづきの村がありました。
困り果てた農民たちは、偶然村を通りかかった祈祷師にこんなお願いをしました。
「あなたの力で神様に頼んで、雨を降らせてください」
すると、祈祷師は農民たちに、「あなたたちは、本当に神の力を信じているのか? みんなが信じていなければ願いが叶わないぞ」と言いました。

いよいよ、その日、村を見渡す丘に農民たちが集まってきて、祈祷が始まろうとしたとき、祈祷師は突然、「雨乞いの祈祷はやめる」と言い出しました。
これに驚いた農民たちは、「今になってやめるとは、約束が違うじゃないか」と、怒って詰め寄りました。

すると、祈祷師は静かに、こう答えたのです。
「あなたがたが、本当に神の力を信じているのなら、ここに雨具を持ってきたはずなのに、雨具を持ってきたのは、少年と少女のたった2人だけではないか。ほとんどの人が信じていないのに、雨が降るわけがない。私が祈祷するまでもないことだ」

農民たちがいくら雨を望んでいても、心の底から雨が降ることを信じていなければ、祈祷師といえども、どうすることもできないのです。
彼らが心の底から強く雨が降ることを信じていたら、少年と少女のように、雨具を持参したはずなのです。

いくら、「こうなりたい」「ああなりたい」という願望を掲げたとしても、漠然と思い続けているだけでは、状況は好転しません。
「必ずそうなる」「絶対叶えてみせる」と、心の底から強く信じてこそ、願望は叶うようになるのです。

そうすれば、あなたの想いは強烈な想念となって潜在意識に刷り込まれ、それを受け取った潜在意識はさまざまな合図を出して、願望の実現に向けて誘導措置をとってくれるようになるのです。
願望は叶うと強く・強く・強く信じて、願望の実現を目指しましょう。

2020年05月10日