新聞を毎日読もう 604


年々新聞を取っている家庭が少なくなっています。
新聞を見なくても、インターネットやテレビなどで情報があふれているので、必要ない人が多いのかもしれません。

新聞は、私にとっては、生きていくための貴重な情報源なのです。
毎朝時間を取って、ゆっくり新聞を読んでいます。

新聞は自分が興味があることのみならず、知らなかった情報を提供してくれます。
事件・事故などのニュース、感動的な話、政治・経済情勢などから、多くのことを学ぶことができます。

ここで、熊本日々新聞掲載、七十歳(女性)の方が書いた「新聞は生きた百貨店」を紹介します。

幼い頃に両親を亡くした私は、視力障害のある伯父と盲目の伯母に育てられました。
その家では当然新聞を取っていませんでしたが、伯父は大変勉強熱心な人で、いつもラジオを手元に置き、ニュースや社会情勢、加えて通信高校講座まで聞いて、いろいろなことを教えてくれたので、格段不自由は何もありませんでした。

そんな私が結婚を機会に、新聞の購読を始めました。
一面ではニュースや社会、世界情勢が分かるし、三面記事には地元で起きた事故や事件が載っているし、スポーツ欄ではいろんな大会の結果が分かるし、家庭欄には家事育児、教育、健康、芸能等々多彩な記事が載っており、新聞に対して単にニュースを提供する物だとしか思っていなかった私にとってそれは「目からうろこ」と言うより、衝撃的でした。

毎日家事の合間に、隅から隅まで新聞を読み、大切な箇所は切り取ってスクラップブックを作り、その年の新聞週間の「私と新聞」という読者のひろばの特別企画に「私の切り抜き大百科事典」という題で投稿して採用され、それをきっかけに「おんなの目」「随想」「生きる」「くまにち童話」欄にも時々投稿して掲載していただきました。

「新生面」に、大学三年生の学生から「新聞ってどこをどれくらい読めばいいんですか」と質問されて面食らった、と書いてありましたが、就職活動のためだけでなく、大学生はもちろん高校生も中学生も日頃から新聞に慣れ親しんでほしいと思います。
毎週土、日曜日には小中学生のページもあるので小学生でも楽しく読めると思います。
新聞は楽しい生きた「百科事典」です。

七十歳の方が、今でも新聞を意欲的に読み、さらには自分で書いた文章を新聞に掲載されているのには、驚かされます。
自分の経験から、新聞を毎日読むことの大切さを伝えられていますが、本当にそうだと思います。

新聞を読み、情報等を収集することは、とても大切なことです。
新聞を読むことで、日々学ぶ姿勢が育つのです。
そして、学ぶことで、自ら考え成長できるのです。

2020年03月17日