打たれ強い心になろう 629

体は、鍛えれば鍛えるほど、筋肉がつき強い体になります。
心も同じで、鍛えれば鍛えるほど、打たれ強い心になります。
打たれ強い心になると、普通の人なら泣き出してしまうような厳しいことを言われても、ケロリとしています。
人は年齢が増えるにつれて、責任や地位が大きくなります。
そんな時に、厳しいことがあったとしても、その度ごとに不安になったり、動揺していたのでは、務めを果たすことはできません。
成功している多くの人は、心がタフで打たれ強いのです。
若いAさんがそうでした。
Aさんの上司はとても厳しくて有名で、Aさんに毎日のようにカミナリを落としていました。
部屋中に響きわたる大きな声で、みんなの前で怒るのです。
でも、Aさんはケロリ。
「上司は厳しい人だし、ときどき筋違いなことも言うけれど、私を怒ってくれることに感謝。人を怒るってすごいエネルギーがいるし、怒ってもらうことで気づくことも多いものね」とすべてを自分の成長のヒントとして、ひょうひょうとしていました。
そんな気持ちでいたので、口答えすることもありません。
ときに反発心を感じることがあっても、「不本意に思うことに耐えるのも、社会人として必要な修行だ」とグッとこらえました。
同期が辞めていく中、Aさんは着実に仕事の実力をつけ、大活躍しはじめました。
自分は悪くない。
それでもイヤなことが立て続けに起こるときは、大きなご褒美がやってくる前触れである、と思うといいでしょう。
こんなふうに思えたら、ちょっとした逆風に折れたりキレたりすることもなくなります。
物事は、考え方一つなのです。
どんどん打たれ強い心になって、輝かしい道を歩いて行きましょう。
今の時代は、タフというだけでも凄い才能なのです。
