どんな時も手を抜かない 751

何かに取り組む時に、自分の力を十分発揮するには、どうしたらいいのでしょう。
それは、どんな時も手を抜かないことです。
ここで、農業工業学者マックス・リンゲルマンの実践を紹介します。
長いロープがあります。
1人から2人、3人・・・8人まで人数を変えて、被験者たちに全力でロープを引っ張ってもらいました。
〈実験結果〉
1人でロープを引いた場合・・・(63キロ)の力が、加わりました
3人でロープを引いた場合・・・1人あたり(53キロ)の力が、加わりました
8人でロープを引いた場合・・・1人あたり(31キロ)の力が、加わりました
1人の場合が、一番力が大きく、人数が増えるにつれて、力が弱くなっています。
8人の場合は、1人の場合と比べて、約半分の力になっていることには、驚かされます。
おそらく一人ひとりに「手を抜いている」という自覚は、ないと思います。
それでも何人かで作業をしていると、無意識に「ほかの誰かが、やってくれるだろう」という依存心が生まれ、力を手加減するという現象が起きます。
このことを心理学的には、「社会的手抜き」といいます。
次の様な時も、手を抜かないようにしましょう。
☆チームや多人数で、仕事をする時
☆嫌なことを、させられる時
☆頑張っても、良いことがない時
☆自分に責任がないことをする時
☆ムダなことを、させられる時
どんなことやどんな仕事でも、人の役に立たないことは、決してありません。
どんな時も手を抜かないで、自分にできる精一杯のことをしましょう。
頑張ってるあなたの姿を、多くの人が見ているのです。
どんな時も手を抜かない人は、いつも輝いているのです。
