過去・未来・現在を安らかに 759


ブッダは、『彼岸へ通じる道の章・学生ジャトゥカンニンの問い』で、次のように教えています。

すでに過ぎ去ったことを、すべて捨てされ。
未来に不安を抱かせるようなものは、なにもないようにせよ。
現在においては、何事にも執着するな。
あなたは、安らかに生きていける人になれるだろう。

このことを分かりやすくまとめると、次のようになります。

【過去のことを『後悔しない』】

「あんな失敗をしなければ良かった」「恋人と別れなければ良かった」「お金を借りなければ良かった」など、過去のことを悔やむのは、止めましょう。
過去のやり直しは、できません。
悔やめば悔やむだけ、心が落ち込みます。

【未来のことを『不安がらない』】

「今進んでいる道は、間違っているのかも」「将来は難しくなるかも」「きっと大変なことが起こるだろう」など、未来のことを不安がるのは、止めましょう。
未来のことは、誰にも分かりません。
不安がるだけ、ムダなことです。

【現在のことを『執着しない』】

「もっとお金が欲しい」「多くの人から、ほめられたい」「今よりずっと、偉くなりたい」など、現在のことを執着するのは、止めましょう。
執着すればするほど、イライラして、不安が増します。

過去の後悔・未来の不安・現在の執着を、捨て去りましょう。

毎日が、明るく元気で、楽しくなります。
心が、安らかに過ごせるのです。

2020年08月19日