人柄をほめると最高だ 753


人をほめることは、とってもいいことです。
ほめられた人は、笑顔になり良い気持ちになります。
ほめる場合に、どんなことをほめると効果があるのでしょうか。

ここで、心理学者ジョアン・グルーセックの実験を紹介します。

ビー玉で遊んでいる子どもたち何人かにお願いして、友だちにビー玉を分けてもらいました。

【Aチームの子どもには】
「きみはいいことをした。素晴らしいことだ。人の役に立つことをした」と行動をほめます。

【Bチームの子どもには】
「きみは友だちを喜ばせた。素晴らしい子だ。人の役に立てる子だ」と人柄をほめます。

〈実践結果〉
入院している子どもを元気づけるためのプレゼントをした子ども。

Aチーム(10%)
Bチーム(45%)

このことから、行動よりも人柄をほめる方が、良い行いができ、効果があることが分かります。
相手のどこに意識を向けるかが、重要であり、次の様な影響があります。

①影響が非常に強い・・・存在(自分自身 人柄)
②影響が強い   ・・・価値観(大切にしていること)
③影響がやや強い ・・・能力(できること)
④影響が弱い   ・・・行動(やったこと)   
⑤影響が非常に弱い・・・環境(場所 道具)

ある人が良い行いをした時は、「いいことをしましたね」「いい環境に恵まれたね」と行動や環境をほめるより、「とても誠実で、頑張り屋な人ですね」「何事も真剣に取り組むことを大事にしているね」と存在(人柄)や価値をほめるといいのです。

ほめる時は、人柄をほめると最高に喜ばれます。
相手の人柄をしっかりと見極め、上手にほめましょう。

ほめ上手なあなたは、多くの人から好かれるのです。

2020年08月13日