五倫の道を学ぼう 507


今の社会は、人間関係が複雑になっています。
人間関係で、トラブルや悩みが、多く発生しています。

○親子関係
○仕事関係
○夫婦関係
○年上・年下関係
○友だち関係

このような関係で、人間関係が上手くいかないのです。
どのように人間関係を良好にしたらいいのでしょうか。

そのヒントとして、儒教において、人の守るべき五つの道があります。
儒教における五つの道徳法則、及び徳目でもあります。

これを「五倫」といいます。
父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友 (ほうゆう) の信です。
短く言うと、「親・義・別・序・信」です。

具体的には、次の様なことが、人の守るべき五つの道なのです。

1.父子有親:父母は子女に慈悲深く、寛大で、子女は両親を敬意をもって奉る
2.君臣有義:君臣の道理は義にある
3.夫婦有別:夫婦は分別してそれぞれ役割を果たす
4.長幼有序:目上と目下は順序と秩序をもって接する
5.朋友有信:友人の間には信頼がなければならない

ここでの君臣は、上司と部下の関係と考えてみて下さい。
今の時代に少し合わないところもあるかもしれませんが、基本的に今の社会においても、十分通用することだと思います。
人間関係が難しくなっている今だからこそ、五倫は大切なのではないでしょうか。

人間関係でトラブルや悩みがある人は、自分の道徳観をもう一度問い直して下さい。
そして、五倫を参考にして、人の道を迷わないように、歩んで行きましょう。

2019年12月11日