顔晴っているねと言おう 581

人を励ます時に、よく使う言葉が「頑張ってね」です。
この言葉を言われると、喜ぶ人もいますが、困ってしまう人もいます。
困ってしまう人は、どう頑張ればいいか分かりません。
自分は頑張っているのに、もっと頑張らなければならないのかと思ってしまいます。
相手にプレッシャーを与え、追い詰めてしまう言葉なのです。
誰だって、その人なりに頑張っているのです。
「頑張ってね」より「頑張っているね」がいいのです。
「頑張っているね」と言われた相手は、日頃の仕事や態度などが認められたと思います。
嬉しくなり、もっと頑張ろうとする力が湧いてきます。
ところで、「頑張る」をほかの漢字で書くと、「顔晴る(がんばる)」と書くことができます。
「頑張る」は、頑固に意地を張っても、上手くいきません。
それで、「顔晴る」で、笑顔で晴々した気持ちでいる方が、スムーズに上手く進みます。
愛染明王(あいぜんみょうおう)という仏像があります。
その仏像の眉と眉の間には、第三の目があるのです。
実は見えていないだけで、私たちも同じように第三の目を持っているのです。
第三の目は、いろいろなものを見渡せる目で、この目で得た情報から、いいアイデアが生まれます。
自分も人も幸せにするアイデアが、次々にわいてくるのです。
ところが眉間にシワを寄せてしかめっ面をしていると、第三の目が閉じてしまうのです。
笑顔で、眉間を開いて、晴々とすると、元気に何でもできるようになれます。
ぜひ相手に言葉をかける時は、「顔晴っているね」とほめるようにしましょう。
