迷惑になるかどうかを判断しよう 707


子どもの頃、チャイムの合図がなる前に、休み時間になり、大喜びで校庭に出て楽しく遊んでいました。
すると隣のクラスの先生から、「まだ授業中です。静かに遊びなさい。」と怒られました。
帰りの会が終わり、先生に帰りの挨拶をして、急いで廊下を走って帰ろうとしていました。
すると通りかかった先生から、「うるさいです。廊下は、ゆっくり歩きなさい。」と怒られました。

これは子ども頃の話ですが、大人でも平気で他人に迷惑をかける人が、多くいます。

○電車の中で、携帯電話を使用する
○レストランの中で、大声で会話をする
○成人式で、大騒ぎをする
○足を伸ばして、座席に座る
○歩きながら、スマートフォンを使う
○夜中に大声で、騒ぐ
○一方的に、繰り返しメールを送る

このような迷惑を他人にかける人は、周りの人のことを気にせず、自分さえよければいいという自己中心的な人なのです。
ここで、学びの一歩(令和童蒙読本)の「他人に迷惑をかけない」を紹介します。

子どもたちが池の周りで遊びながら、ふざけて石を池の中に投げ込んで、笑って楽しんでいました。
その池にはたくさんのヒキガエルが集まっていましたが、子どもたちの投げる石が当たって、とても困っていました。

そこで、一匹の大きなヒキガエルが、勇気を出して水から頭を出し、大声で子どもたちに向かって、「君たちはどうして、私たちに石を当てるんだ。」と尋ねました。
すると子どもたちは、「僕たちはお前に当てているんじゃない。ただ石を投げて楽しんでいるだけだ。」と答えました。

ヒキガエルは、「君たちはただ石を投げていると言っても、その石はすべて私たちに当たっているんだ。君たちは楽しくても、私たちは苦しいんだ。」と言いました。

この話は、遊んでいる時であっても、いつも周囲に気を配り、他人に迷惑をかけてはいけないことを教えています。
何かを行動する時は、自分の行動が他人の迷惑にならないかを的確に判断しましょう。

自分がいる場所、周りにいる人の様子を考え、自分の行動が他人に与える影響を予想してみましょう。
そうすることで、他人に迷惑をかけない的確な判断が、できるでしょう。
迷惑をかけることかどうか判断できない時は、とりあえず止めておきましょう。

他人に迷惑をかけることがない人は、人への優しさや思いやりがある人なのです。

2020年06月28日