一つのことから推測しよう 573


散歩していた時に、地域の放送で、火事を知らせるサイレンがなりました。
それを聞いたあなたは、どんなことを推測しますか。

1、どこかで火事が起こった。
2、どこで火事が起こったか、一応サイレン後の放送を聞いてみよう。
3、自分の家・周りの家かもしれない。サイレン後の放送をしっかりと聞き、火災現場しだいでいつでも行動できるように、家に帰り準備をしておこう。

1~3のように人によって、推測することは、大きく違います。
1は、火事を自分とは関係ないと考えています。
2は、自分とは関係あるかもしれないと考えています。
3は、自分の家・周りの家かもしれないと考え、いつでも対応できるようにしています。

この火事のサイレンの推測は、一つの例ですが、日頃からいつも1のように推測する人と、3のように推測する人では、生き方に大きな違いが出てくるでしょう。

お釈迦様は、四種類の馬と人の話をされました。

第一の馬は鞭を振り上げただけで走り出す。
第二は鞭が尻尾に触れるや走り出す。
第三は鞭で叩かれて走り出す。
第四は鞭でおもいきり叩かれてようやく走り出す。

第一の馬が、素早く走り出し、走りが素晴らしいように思います。

第一の人は他の町の住人の死を聞いて自分の死を自覚する。
第二は近所の死を聞いて自覚する。
第三は近親者の死を聞いて自覚する。
第四は自分自身の死を目前にして初めて自覚する。

第一の人は、死にたいする推測が高く、人の死を悲しみ、死と向き合うことができます。

一つのことから、何を推測するかは、自分しだいです。
推測することを怠らず、自分なりにできる推測を心がけていきましょう。
きっとよりよい推測が、できるようになることでしょう。

2020年02月15日