悪いうわさは絶ちきろう 745


数人で、伝言ゲームをします。
はじめの人が「明日の朝からの健康診断のために、食事を抜きます」という言葉を、次の人に伝えました。

次から次に言葉を伝えて、最後には「今日の夜には病院へ行き、入院します」という言葉に変わってしまいました。
数人の伝言ゲームでも、正確に言葉を伝えるのは、難しい事なのです。
この場合は、遊びですので、問題ないと思いますが、次の様な話があります。

Aさん、Bさん、Cさん、Dさんという共通の四人の知人がいました。
あるとき、Aさんが区民検診で胃カメラを飲むことになり、そのことをBさんに伝えたことがありました。
すると、Bさんは「Aさんは、胃の調子が悪いから、胃カメラを飲むに違いない」と勝手に解釈し、そのことをCさんに伝えました。

すると、Cさんは「Aさんは、胃がかなり悪いらしい」と勝手に解釈し、そのことをDさんに伝えました。
すると、Dさんは「Aさんは、胃ガンになったらしい」と勝手に解釈し、Aさんにお見舞いの電話をすると、Aさんはビックリ仰天したというのです。

つまり、この話は「針」や「つまようじ」のような小さな話が、いつの間にか「電信柱」のように針小棒大に、しかも間違って伝わってしまったのです。
話したことが、驚くような話に、変わってしまったのです。

会社などにおいても、支払いが一度遅れただけで、悪いうわさが広がり、いつの間にか「あの会社は、金に困って、倒産寸前だ」ということになる可能性があります。
悪いうわさは、根拠のない場合が多いのです。

悪いうわさ(根拠のないうわさ)を真に受け止めるのは、止めましょう。
うわさが伝わる過程で、話が大きく膨らみ、悪い話になった可能性が大きいのです。

悪いうわさを信じて、そのうわさをさらに流すと、流した人も悪者になる可能性が高いのです。
みんなの幸せのために、悪いうわさは、自分できっちりと断ち切りましょう。

2020年08月05日