運が良くても悪くてもいいことが起こる 733


人は、何かに失敗すると、運が良くなかったと思います。
それは、失敗という悪いことが、起こったからです。

しかし、本当に運が良くなかったのでしょうか。
失敗することで、その原因や課題が発見でき、改善に生かすことができるのです。

中国に面白いことわざがあります。
「幸運がほほえみかける時は、良き友だちに出会う。幸運が背を向ける時は、美しい女に出会う」というものです。

幸運がほほえみかける時には、良い友だちに出会う、というのは、誰でも納得できることだと思います。
一方で、このことわざは、幸運が背を向ける時も、「美しい女に出会う」ような喜ばしい出来事が起こる、と言っているのです。

つまり、運が良い時だろうが、悪い時だろうが、人の人生には、いいことばかり起こる、ということです。
それはおかしい。
運が悪い時は、悪いことばかりが起こると、考える人が多いと思います。

例えば、車で運転中に事故に合い、大ケガをして病院に入院したとします。
そうすると、仕事ができなくて、会社に迷惑をかけることになります。
働けない分給料も、少なくなります。

家族にも心配をかけ、子どもの世話や家庭内で役割が、できなくなります。
これでは、誰でも運が悪かったと考え、落ち込んでしまいます。

しかし、本当は運が良くて、いいことが起こっているのです。

☆事故の原因が分かり、運転の問題点がはっきりして、安全に運転できるようになる。
☆職場の仲間が心配して、みんなで協力して、仕事をカバーしてくれる。
☆給料が少なくなり、お金の大切さに、感謝できるようになる。
☆家族が、家庭の仕事を分担して、励まし合いながら仲良く過ごす。
☆日頃から働きづめの自分を反省し、久しぶりに病院で、ゆっくりと休養ができる。

このように運が悪くても、いいことが起こるのです。
運が悪くても、運が良かったと考えることが、とても大切なことなのです。

人生は、運が良いとか悪いとか関係なく、「いいこと」が、いっぱいなのです。
自分は、どんな時も運が良く、幸せだと信じて生きると、たくさんのいいことが、起こるのです。

2020年07月24日