自分から進んで吸収しよう 748


学校での算数・数学の授業は、主に次の様な流れです。

①先生が、問題を子どもに出す。
②子どもは、自分なりに問題を考える。
③子どもが、考えを発表する。
④子どもの発表をもとに、先生が良い答えを導く。
⑤まとめと練習問題をする。

このような授業を長い間受け続けます。
他の教科もほぼ同じような授業の流れです。

この授業では、子どもが考え発表することはいいのですが、先生主導であり、どうしても子どもの主体的に学ぼうとする姿勢が、弱い傾向にあります。
このような授業を受け続けた子どもは、学ぶことに対して、受け身になってしまいます。

それが子どもから大人になるまで続くと、誰からか何かを教えられるまで、じっと待つだけの人になってしまいます。
これでは、自分から進んで学ぶことをしようとしません。
大人になっても学ぶことができない人に、なってしまっているのです。

仕事などでは、考えても答えが出ないものが、たくさんあります。
答えの出ないものは、自分の足を運んでいって、尋ねるとか、いくらでも方法があるのです。

自分から答えを出したい、なんとかしたいと強く願う志がなければ、先に進みません。
志があれば、暇を見て、自分で足を運んで、多くの人に教えを請うことができるのです。
私も次の様なたくさんのことを、学ばせていただきました。

☆理科の専門の先生の自宅を訪ね、「科学展のまとめ方」を学びました。
☆算数のベテランの先生の研究室を訪ね、「算数論文の構成」を学びました。
☆版画で有名な先生の自宅を訪ね、「木版画の彫り方・刷り方」を学びました。
☆算数サークル・版画の会に参加し、「基本的な技術や子どもへの指導の仕方」を学びました。
☆休暇を取り、自費で東京開催の研究発表会に参加し、「新しい学習指導のあり方」を学びました。

このような学ぼうとする行動が、大変役に立ちました。
自分の活力のエネルギーになりました。
人とのふれあいもあり、人間的にも多くの学びがありました。

みずから海綿体のように、何でも吸収しましょう。
吸収するぞという志を、強く働かせましょう。

自分の方から進んで、吸収に行きましょう。
吸収すればするほど、成長した大きな人間になれるのです。

2020年08月08日