悪からの交流を絶とう723


悪の道に迷い込んでしまい、とうとう悪に手を出してしまう人がいます。
可愛そうな人ですが、一度手を染めてしまうと、抜けることは難しくなります。

どんな人が、悪の道に進みやすいのでしょう。

○善悪の区別ができず、何でも引き受けてしまう人
○悪いと思っていても、心が弱くズルズルと入り込んでしまう人
○悪からの誘いを、キッパリと断ることができない人
○悪いことをみんなしているので、自分もしていいと安易に考える人

このような理由で、悪の道に進むのです。
ここで、ブッダの教え(蛇の章・犀の角)を紹介します。

正義でない者を見て、邪悪なことを考えている朋友を避けよ。
欲張りになって貪(むさぼ)っている人と、親しくなろうとするな。
犀(さい)の角のように、ただ独り進め。

正義を踏みにじって悪事を働く人や、欲張りとはもちろん親しくなってはいけません。
また、悪人を利用して、自分の利益になる悪巧みをたくらんでいる人とも、親しくなってはいけない、とブッダは教えています。

例えば、Aさんは、ずるいことをして、出世をした人とします。
Aさんは、大きな権力と資金力を持つことになります。
このAさんは、悪い人です。

Aさんがずるいことをしたと知りながら、Aさんの持っている大きな権力と資金力を利用して自分の利益につなげようとするBさんがいます。
この場合、Bさん自身は、必ずしもずるいことに手を染めているわけではありません。
しかし、ブッダの教えでは、AさんもBさんも同罪なのです。

ブッダは、AさんからもBさんからも身を遠ざけろと教えているのです。
そんな人たちと関わり合っても、いいことはありません。

いずれ自分も犯罪に巻き込まれ、悪事の当事者・共犯者になってしまいます。
それよりか、一人で正義の道を、進んだ方がいいのです。

今は、メール、電話などを利用して、悪の誘いがあります。
どんなに強く誘われようが、キッパリと断りましょう。
毅然とした態度で、悪からの交流を絶つことが、自分を守ることになるのです。

2020年07月14日