好き嫌いなく自由に生きる 717

食べ物に好き嫌いがある人がいます。
大根・白菜は好きだけど、ピーマン・ニンジンは大嫌い。
このように好き嫌いがある人は、嫌いなものが入っている料理は、美味しく食べることができません。
嫌いなものが入っている料理でも、食べてみると美味しいのでしょうが、嫌いという感情が大きく膨らみます。
好き嫌いがある人は、美味しい料理を食べるチャンスがなくなるのです。
自由にいろいろな料理が、食べられないのです。
このような好き嫌いは、食べ物だけではありません。
○苦手な人がいる会には、参加しないけど、好きな人の集まりには参加する。
○嫌いなバッグはいらないけど、好きな女優が持っているバッグは欲しい。
○今の会社の同僚は好きだけど、あの上司が嫌いだから、会社を辞める。
○あの人の講演会は好きだけど、この人の講演会は嫌いなので、行きたくない。
このように、いちいち好き嫌いで行動を左右されていたら、本当の自由がなくなってしまいます。
チャンスも出会いも、仕事やお金までも、失うことになります。
自分が好きなことだけをして、好きな人とばかりつき合っていくというのは、「幸せな生き方」といえるのでしょうか。
ブッダは、『小さい章・正しい遍歴』で、次のことを教えています。
好ましいもの、好ましくないものを、ともに捨てよ。
何事にも執着せず、こだわらず、束縛から離れて自由になれば、この世を正しく生き抜いていけるだろう。
そもそも、この世で生きていくかぎり、「好きなことだけして、好きな人だけつき合う」ということ自体が、不可能なのです。
思い切って「好き嫌い」を捨ててしまえば、選択肢が一気に増え、より自由になります。
嫌いなことをやってみたら、新しい自分の才能が、広がってくることもあるのです。
どんなことにも挑戦できるようになり、可能性が高まり、本当の自由な生き方が、できるようになるのです。
そのためには、どんなことに対しても、「ありがたい人だ」「ありがたい仕事だ」「ありがたいものだ」と感謝の気持ちを持って、接することが大切なのです。
「好き嫌い」の感情にこだわらず、好き嫌いなく自由に生きると心に刻み、思いっきり自由で幸せに生きましょう。
